デキる女を脱ぎ捨てさせて
そしてトドメと言わんばかりに携帯電話についているぬいぐるみが目に入って心が抉られる思いがした。
「それ………。」
私の視線に気づいた彼女があぁという表情をしてクマのぬいぐるみを手にした。
「これ、期間限定なんですよ?
園内でしか買えない限定物で。
崇仁さんとどうしてもお揃いにしたくて。」
ふふふっと可愛らしく笑った彼女に「素敵ですね」とどうにか微笑んで返した。
……微笑んで返せたと思う。
例え、笑えていなくても許して欲しい。
あのクマを見て、毎日、毎日、照れたり微笑んだり。
本当、馬鹿みたい。
何が、どこが、結婚願望がないんだろう。
こんなに可愛らしい婚約者がいるのに。
「それ………。」
私の視線に気づいた彼女があぁという表情をしてクマのぬいぐるみを手にした。
「これ、期間限定なんですよ?
園内でしか買えない限定物で。
崇仁さんとどうしてもお揃いにしたくて。」
ふふふっと可愛らしく笑った彼女に「素敵ですね」とどうにか微笑んで返した。
……微笑んで返せたと思う。
例え、笑えていなくても許して欲しい。
あのクマを見て、毎日、毎日、照れたり微笑んだり。
本当、馬鹿みたい。
何が、どこが、結婚願望がないんだろう。
こんなに可愛らしい婚約者がいるのに。