デキる女を脱ぎ捨てさせて
「もう一度、会社に戻りましょう。」

 両手いっぱいに手にした袋を軽く上げてみせた。

「ハハッ。君って人は……。」

「支社長様がいるんです。
 また会社に入れますよね?」

「フッ。本当はダメなんだけどね。
 今日は特別だよ?」

 口元に指を立ててウィンクまでしてみせた倉林支社長にノックアウトしそうだ。

 でも、良かった。
 あんなことがあった後も笑ってくれて。


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