デキる女を脱ぎ捨てさせて
「こっち」と手招きする倉林支社長に裏口へ呼ばれた。
夜中に会社へ忍び込むなんて悪いことをしてるみたいでドキドキする。
裏口すぐにあるドアから守衛さんが顔を出した。
よく見かけるずんぐりむっくりの坂道で転がしたらどこまでも転がって行きそうなマスコット的な体型のオジサン。
挨拶した時の印象は風貌通り優しい守衛さんだ。
「支社長さん。
あんた今日は帰ったんじゃなかったのかい。」
「ちょっと野暮用が残ってまして。」
どうやら顔馴染みで仲がいいみたい。
守衛さんとは仲がいいんだ。変なの。
「これ。良かったらどうぞ。」
惣菜の袋を1つお裾分けしようと差し出した。
「いいにおいがすると思っとんたんじゃ。
お嬢ちゃん気が利くな。」
守衛さんの上機嫌な台詞に何故か倉林支社長が同じく上機嫌に返した。
「私の自慢の部下ですから。」
それは褒め過ぎでしょう。
そう思っても私を見て柔らかく笑った彼に何も言えなかった。
夜中に会社へ忍び込むなんて悪いことをしてるみたいでドキドキする。
裏口すぐにあるドアから守衛さんが顔を出した。
よく見かけるずんぐりむっくりの坂道で転がしたらどこまでも転がって行きそうなマスコット的な体型のオジサン。
挨拶した時の印象は風貌通り優しい守衛さんだ。
「支社長さん。
あんた今日は帰ったんじゃなかったのかい。」
「ちょっと野暮用が残ってまして。」
どうやら顔馴染みで仲がいいみたい。
守衛さんとは仲がいいんだ。変なの。
「これ。良かったらどうぞ。」
惣菜の袋を1つお裾分けしようと差し出した。
「いいにおいがすると思っとんたんじゃ。
お嬢ちゃん気が利くな。」
守衛さんの上機嫌な台詞に何故か倉林支社長が同じく上機嫌に返した。
「私の自慢の部下ですから。」
それは褒め過ぎでしょう。
そう思っても私を見て柔らかく笑った彼に何も言えなかった。