デキる女を脱ぎ捨てさせて
職場では相変わらずで、たまに松山さん、河内さんペアにからかわれるくらいだ。
今日は何やら感心したように言われた。
「支社長、柔和になったよねぇ。」
「本当。
花音ちゃんが来てくれたおかげね。」
「そ、そうでしょうか。」
私は彼とあんな関係になったということに恥ずかしくて恋人ということなのかな?と、自分で自問しては照れたりしてとにかく職場でもジタバタしていた。
けれど彼は前の時と変わらず、なんの変化もない、いつもの支社長だ。
示し合わせたわけじゃないけれど会社ではお互いに西村さんに倉林支社長と呼んでいるし、周りにわざわざ言ったりもしていない。
ただ変わったことと言えば残業をするといつものごとく駐車場まで送り届けてくれた倉林支社長が急に崇仁さんの顔になって「花音は本当に可愛い娘だね」とキスをすることくらいで……。
思い出すだけで顔が熱くなって、河内さんに笑われた。
「花音ちゃんは分かりやすく支社長のことを突っ込むと可愛いんだけど。」
こんな風に支社長ってワードを言われるだけで赤くなる私を二人は思い出したようにからかう。
「支社長は全体の雰囲気が。ねぇ?」
「ねぇ。」
何が変わったんだろう。
私には分からないし、この話題は危険だから別の話題を口にした。
今日は何やら感心したように言われた。
「支社長、柔和になったよねぇ。」
「本当。
花音ちゃんが来てくれたおかげね。」
「そ、そうでしょうか。」
私は彼とあんな関係になったということに恥ずかしくて恋人ということなのかな?と、自分で自問しては照れたりしてとにかく職場でもジタバタしていた。
けれど彼は前の時と変わらず、なんの変化もない、いつもの支社長だ。
示し合わせたわけじゃないけれど会社ではお互いに西村さんに倉林支社長と呼んでいるし、周りにわざわざ言ったりもしていない。
ただ変わったことと言えば残業をするといつものごとく駐車場まで送り届けてくれた倉林支社長が急に崇仁さんの顔になって「花音は本当に可愛い娘だね」とキスをすることくらいで……。
思い出すだけで顔が熱くなって、河内さんに笑われた。
「花音ちゃんは分かりやすく支社長のことを突っ込むと可愛いんだけど。」
こんな風に支社長ってワードを言われるだけで赤くなる私を二人は思い出したようにからかう。
「支社長は全体の雰囲気が。ねぇ?」
「ねぇ。」
何が変わったんだろう。
私には分からないし、この話題は危険だから別の話題を口にした。