【修正中】狼彼氏と子羊彼女
恥ずかしかった
初めてって訳じゃない
だけどとてつもなく恥ずかしいのは大好きな馨に言われたから…
私の胸の高鳴りはさらに大きくなった
「かっ可愛くなんてないもん!!!」
「フッ…」
唇の端を持ち上げる馨
直感で嫌な空気を感じとる
「お前…男の体知らないだろ…??」
「…へっ!!??」
―――…グイッ
手をいきおいよく引っ張られて私は馨の胸の中へ…顔を沈めた
「ちょっ!!!馨…?」
「ごめんな…?覚えてなくてごめん」
ねぇ…
どうしてそんなに手が奮えてるの?
小さくか細い声で馨は言った
涙が出そうになった
馨は悩んでくれてたんだ…
私のために…
記憶を取り戻すために…
「私…馨の事ずっと好きだから…何があっても馨の事好きだからね!」
どんなに辛いことがあっても…馨のためなら何だって出来る!
「俺も…頑張るからな!」
「うん!」
あんな夢の事忘れよう!
あれは夢
現実はこんなに幸せなんだから…