【修正中】狼彼氏と子羊彼女
幸せ!
記憶がなくたってこんなにも馨が好きで
こんなに近くに感じることができるのが
私にとって一番の幸せなんだ!
馨がなかなか下駄箱にこないので私は手を振って呼びかけた
「馨---早く---!!」
その直後だった馨は頭を抱え込み
その場に倒れこんだ
「もっ桃花…やばいんじゃない?」
「馨-----!!!!」
辺りはざわめきだし
私は上履きのまま校庭へ飛び出し馨のもとへ歩み寄った
「馨…どうしたの!!馨!!」
「あっ頭が…」
頭を押さえ込む馨
なにがあったの?
何が…
桜が保健の先生の松原(まつばら)先生を呼んできてくれて、馨はすぐに保健室へ連れて行かれた。
私はその姿を
見ていることしかできなかった…
------保健室------
「松原先生…馨は…馨は大丈夫なんですか!?」
心配で心配でいても経ってもいられない
心臓がドキドキを増す
「大丈夫よ。馨君は記憶を失ってるそうね??馨君がいきなり頭を抱えだしたのもそのせいね…
安心しなさい?病気じゃないから。記憶の不一致や記憶の混乱によって起こることなのよ」
こんなのが…
もし記憶を取り戻そうとして起きることなら
「そうですか…」
それは馨を苦しめることになるのかな?
私の心はモヤモヤに包まれてしまった
だって…馨の事は傷つけたくない