【修正中】狼彼氏と子羊彼女

好きなだけ



「ねぇ…離して」


恋華が私の体に手を回したままだった
私がそう言うと恋華は一層私を強く抱き締めた


「俺さ…お前の事本当に好きだよ」


初めて聞いた

いつもからかってばっかだった

私と馨の邪魔ばっかして…でもあれは恋華の愛情表現だったんだね?

精一杯の伝え方―…



「アイツはお前を忘れたんだろ?だったら俺にしろよ…、俺とアイツのどこが違うんだよ…。昔も今も俺とアイツは一緒だろ!!??」



昔も…???



「いいから離してよ!!!私…馨が私の事なんとも思ってなくても馨が好きだから!!」


いつでもそばにいたのは馨だから…

出会いは最低でも
好きだから



「なんでアイツなんだよ!!顔は一緒だろ?アイツには…もう渡すものはねー!」


気が付くと私の目の前は真っ白い天井


「恋…華??」


恋華の目は今までにない
嫉妬の色でおおわれていた

恋華の顔が徐々に近づいてくる
今までにない恐怖…
それと同時に可哀想という同情




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