【修正中】狼彼氏と子羊彼女
彼氏宣言
季節は春
桜がヒラヒラ美しくそして妖艶に舞い
太陽はサンサンと私を照らす
そんな入学式には相応しい天気だが
今は正直そんなことどうでもいい
「最悪だ!!」
汗に濡れながら
呼吸を乱す一人の女
懸命に学校まで走っている私は赤井(あかい)桃花(ももか)
入学式そうそう遅刻というレッタルを貼られそうで
今までに出したことのないスピードをあげて走っていた
そんな努力とは裏腹に
遠くからは
虚しく響く鐘の音が…
ーーー…キーンコーンカーンコーン
「え------!?!?」
努力は必ずしも
報われるとは限らない
「………」
一人トボトボと歩いていた
入学式から遅刻なんて…
学校いってグループできてたらどうしよう……
あぁ…昨日早く寝とけばよかった
頭の中には後悔の二文字がテロップのように流れ始める
「はぁ……」
大きなため息をつくと同時に学校へついた