【修正中】狼彼氏と子羊彼女
廊下へ出るのをためらいながら私は自分の病室を出た
少し離れた所には愛梨さんと空さん恋華までいた
一番最初に私に気付いたのは空さんだった。
「桃花ちゃん!大丈夫だった?」
「空さん…私…私」
「辛かったね。馨は大丈夫だから…」
「あぁぁぁぁ!!!」
空さんの優しい声に私の涙腺は壊れ、さらに涙があふれ出た。
愛梨さんも恋華も私に気付いたようで
少しずつ、少しずつ
私に近づいてきた
「愛梨さん…」
「馨は本当に大丈夫だから!心配なんてしなくていいのよ?女の子を守るのは男の役目でしょ?」
馨のお母さんの目は赤くて今まで泣いてたのに私に心配かけまいと一生懸命笑ってくれた
馨…
早く…早く顔を見せて?
馨がいないと…
そばにいないと…
哀しくて、涙がでるよ
私はそれほど…馨が好きだから…
「お母様はいらっしゃいますか???」
医者らしき人がそばに歩み寄りそういった。
「はっはい…」
心配そうな顔で愛梨さんは医者に連れられ診察室に入っていった