【修正中】狼彼氏と子羊彼女
時間が止まったかのように思えた
確かに馨はここにいて
いつも握ってくれていた
大きい手も
いつもそばにいてくれると感じる温かさも
こんなに伝わってくるのに…
確かに馨は…涙を拭いてくれたのに…
「かお…る…?」
私は馨に問いかける
ねぇ…
馨は私を”忘れる”なんてことないよね…?
冷たい空気が放たれる中馨は冷たく残酷な言葉を言いはなった
「お前…誰…?」
体の中の
熱が一瞬にして奪われた
愛梨さんが
いったことは本当だったんだ
"馨…一部の記憶障害だそうよ"
馨は私の記憶を失った
最初の不可解な出会いも
想いが通じ合った瞬間も
恋華が来たことも
あんなに笑いあったことも…
あんなに愛し合ったことも…
「馨…冗談だよね…?嘘だよね…そう。どうせ笑って冗談っていうんだよね??ねぇ…かおる------!!」