御曹司は眠り姫に愛を囁く
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次に目覚めた時には俺の隣は蛻の空で、彼女の姿はなかった。

自分の部屋に帰ったのか・・・

スマホで時刻を確かめ、ベットから起きた。
彼女が寝ていた場所は彼女の香りと温もりがまだ残っていた。


俺が出社の準備をしていると玄関のチャイムが鳴る。ドアを開けるといつものように室雨が立っていた。

「おはようございます!!支社長」

「おはよう・・・まだ、準備が終えていない。入れっ」

俺は室雨を部屋に入れて、俺はマグに入れた冷たいペットボトルの無糖コーヒーを口に含んだ。


「昨日、あれから貴崎さんとどこに行ったんですか?」

室雨は俺と貴崎さんの姿をホテルで目撃していた。

やけに、誰かの視線を感じると思ったが、相手は室雨だった。

「俺の部屋に行った・・・」

「…もしかして…貴崎さんと・・・」

「俺の秘書だからって・・・深くは詮索するな」

「しかし、支社長は…いずれ・・・」

「彼女だって、父の勧める見合いして結婚するらしい・・・だから、お互い様だ」

「ええ~っ!?」
室雨は頓狂な声を出して、驚いた。

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