御曹司は眠り姫に愛を囁く
「友人がイギリスに旅行に行って、お土産に紅茶をくれたんです」
「今夜の俺は君に何するか分からないよ」
「・・・構いません」
椎名さんは誘われるままに部屋に入った。
彼の部屋とは比べ物にならない位無駄な空間が広がる。
「どうぞ」
私は彼に紅茶を出した。
「コーヒーよりも紅茶の方がカフェイン多いって知ってた?」
「そうなんですか?知りませんでした」
ソファに腰を下ろし、紅茶を喉に通した。
「今日会社に兄貴が来たんだ」
「兄貴ってあの椎名衆議員ですか?」
「そうだ。今、リフォームしている俺の部屋には住まないそうだ。
全く、兄貴は昔から自分勝手な男だ。
俺と見合い相手の新居にしろってさ」
椎名さんはやけっぱちに吐き捨てると紅茶を口に含んだ。
「それに、わが社の新規事業には国が絡んでいるようだし、俺はどんどん追い詰められてどうしようない。会食なんてさっきは言ったけど、本当は『プラチナ』に行って飲んでた」
「椎名さん・・・」
「稜と別れた時、何も考えず、強引に君を奪っていれば良かったのかな?」
「今夜の俺は君に何するか分からないよ」
「・・・構いません」
椎名さんは誘われるままに部屋に入った。
彼の部屋とは比べ物にならない位無駄な空間が広がる。
「どうぞ」
私は彼に紅茶を出した。
「コーヒーよりも紅茶の方がカフェイン多いって知ってた?」
「そうなんですか?知りませんでした」
ソファに腰を下ろし、紅茶を喉に通した。
「今日会社に兄貴が来たんだ」
「兄貴ってあの椎名衆議員ですか?」
「そうだ。今、リフォームしている俺の部屋には住まないそうだ。
全く、兄貴は昔から自分勝手な男だ。
俺と見合い相手の新居にしろってさ」
椎名さんはやけっぱちに吐き捨てると紅茶を口に含んだ。
「それに、わが社の新規事業には国が絡んでいるようだし、俺はどんどん追い詰められてどうしようない。会食なんてさっきは言ったけど、本当は『プラチナ』に行って飲んでた」
「椎名さん・・・」
「稜と別れた時、何も考えず、強引に君を奪っていれば良かったのかな?」