御曹司は眠り姫に愛を囁く
私のお見合い相手って本当に瑛さんなの？
私は目の前の状況と思考が追い付けず、一人で戸惑っていた。

「貴崎さんのコトは柘植社長から色々と訊いております。
以前は我が社で、正社員として働いていたとか」

「何だ？？そうだったのか？瑛」

「兄貴には話してなかったね・・・だから、俺と貴崎さんは知り合いなんだ・・・」

「へぇ～瑛とは顔見知りか・・・最初は全然乗る気じゃなかった見合いなのに。相手の写真を見た途端、ノリノリになったワケが理解出来た」

「私も安心して、瑛君に凛音さんを任せられるというコトだ」

「柘植社長・・・」

「では、後は二人で話をして貰おうか・・・私は椎名衆院議員を話をするよ。凛音さん」

「はい・・・」

私と瑛さんを残し、二人はさっさとコーヒーを飲み干して、席を立った。



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