御曹司は眠り姫に愛を囁く
浅見さんが精算。

私達は先に店の外に出て、夜風でお酒で火照ったカラダを冷ましていた。

「貴崎先輩は二次会行くんですか?」

「私はパス」

「付き合い悪いですよ・・・貴崎先輩、梅原先輩はどうしますか?」

「私は付き合う」

「須藤さんは行きますよね・・・」

「俺も今夜は帰る・・・悪いな。若槻さん」

「もしかして、須藤さん・・・さっきの告白、怒ってます?」

少し飲み過ぎた若槻さんは須藤さんに絡んでいた。

「須藤さんは帰るって言ってんだし、いいじゃん。若ちゃん」
沢口さんが若槻さんを嗜める。


浅見さんが煙草を咥えながら、店から出て来た。

皆で声を揃えて、「ごちそうさま」とお礼を言った。

今はまだ・・・午後九時前・・・

夜は始まったばかりなので、浅見さんを中心に二次会に出るメンバーたちと駅前で別れた。


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