御曹司は眠り姫に愛を囁く
「でも、瑛はそんな稜君のコト昔から可愛がっていたじゃないか・・・」

「それは・・・父さんや爺様、曾爺様に稜の面倒見ろと言われたからだ・・・」

「それだけか?元々、面倒見いいじゃないか・・・瑛」

「そうか?」

「俺たちの間でも、お前は母親みたいだと言われたの忘れたのか?」

「・・・」

世話を焼きたがるタイプであるコトは自覚している。

「稜君と貴崎さんが交際している時もお前・・・何かと面倒見たんじゃないのか?」

「まあな」

「やっぱり」

呆れた様子で、嘆息すると陸翔はこう切り返す。


「俺が貴崎さんから、稜君を追い出して、彼女を大切にしてあげるから・・・協力してくれ」

「俺だって、貴崎さんに後押しはしたぞ」

陸翔なら、稜のようなコトはしない。貴崎さんを大切にしてくれる。
俺はそう思って、彼女を説得した。




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