御曹司は眠り姫に愛を囁く
リフォームして譲るなんて考えていなかった。

「既婚者とリフォーム・・・陸翔お前は何を考えているんだ?」

「耳貸せよ。瑛」

俺は陸翔に耳を貸した。

「明日、彼女を部屋に呼んで・・・」

既婚者だと誤解している貴崎さんに、生まれる子供の為にリフォーム依頼すると言う魂胆。
「まぁ、俺が大方説明するから…お前は適当に相槌してくれ」


「貴崎さんが俺に好意寄せている前提だろ?それだって、お前の妄想に過ぎないと思う」

俺は彼女を酷く傷つけ、捨てた元カレの兄貴。
幾ら、優しくしていたとしても、彼女が好意を寄せる確率は低いと思う。

「彼女に幸せになって欲しければ、俺の言う通りにしてくれ。瑛」

陸翔ならと言うキモチもあるし、俺は頷いた。

俺は陸翔の共犯者になったーーー・・・


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