御曹司は眠り姫に愛を囁く
ファーストデート
椎名さんがフランスのお土産にとくれた物はブランドの香水。
キツ過ぎない程よい甘い花の香り。
私の好む香りで、すぐさま気に入り、汗の匂いを隠す為に毎日つけた。
「最近、香水つけてるだろ?貴崎」
社長室に報告書を持っていくと浅見さんが不敵な目で私を見つめて言い放った。
「はい」
浅見さんの方が、陸翔さんよりも先に気づいたのだった。
「お前に似合う香りだな・・・陸翔からのプレゼント?」
「えっ?」
浅見さんは私の陸翔さんの交際を知っていた。
「俺の目は誤魔化せないぞ」
「・・・」
「別に社内恋愛するなとは言わない。
でも、仕事にはくれぐれも私情は挟まいでくれ。陸翔にもそう伝えたから・・・貴崎にも言っておく」
「はい。それは承知しています」
「なら、いいよ」
浅見さんは報告書を受け取り、目を通し始めた。
「失礼します」
キツ過ぎない程よい甘い花の香り。
私の好む香りで、すぐさま気に入り、汗の匂いを隠す為に毎日つけた。
「最近、香水つけてるだろ?貴崎」
社長室に報告書を持っていくと浅見さんが不敵な目で私を見つめて言い放った。
「はい」
浅見さんの方が、陸翔さんよりも先に気づいたのだった。
「お前に似合う香りだな・・・陸翔からのプレゼント?」
「えっ?」
浅見さんは私の陸翔さんの交際を知っていた。
「俺の目は誤魔化せないぞ」
「・・・」
「別に社内恋愛するなとは言わない。
でも、仕事にはくれぐれも私情は挟まいでくれ。陸翔にもそう伝えたから・・・貴崎にも言っておく」
「はい。それは承知しています」
「なら、いいよ」
浅見さんは報告書を受け取り、目を通し始めた。
「失礼します」