好きです、ごめんなさい。
前髪
『ねぇ、芽生ちゃん。前髪長くない?』

「うん。」

伸びてきた前髪は、少しうっとおしかった。

けれど、自分で切るのは変になるし

美容院に1人で行くのもイヤ…


『切らないの?』

「うん。」

『何で?』

「上手く切れない。」

『美容院に行けばいいじゃん、すぐ終わるよ。』

「ムリ。」

そう返事をすると、工藤くんは笑う。

< 14 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop