World End 〜七情の泉〜
目を開けた翼の目の前に広がる見慣れた天井には、同じく見慣れた照明が付いていた。驚いて勢いよく起き上がった。
_やっぱりあれは夢だった!!
ホッとしたのも束の間。部屋に居たはずが今は浜辺に立って居た。押し寄せた波が翼の足に触れ直ぐさま引いていく。
「……は? なにこれ……」
呟いた後にまた変わる景色。真っさらな空に青々とした草原が広がり、爽やかな風が流れている。
これは夢なのか?それともやっぱり現実なのか?……と、混乱していた翼の頭がもっと混乱する。
「ここは夢でも現実でもない。 その狭間…存在しているがしていない世界」
風に乗って翼の耳に届いた美しく心地よい声。振り返った視線の先には、地面にまで伸びた髪の毛を風に靡かせている女性が立っていた。その女性は近付くのを躊躇ってしまうほどの美しさと気高さを持っていた。
「……誰?」
体が強張り一歩も踏み出せない翼の精一杯の声。
「我は世界の創造主_ガイア」
振り絞る様な声はちゃんと届いていた。
「……は?」
思わず漏れた間抜けな声。『誰?』という言葉には名前は勿論のこと、何者なのかという意味合いも含まれていたが、予想外な答えが返ってきた為うろたえた。
_やっぱりあれは夢だった!!
ホッとしたのも束の間。部屋に居たはずが今は浜辺に立って居た。押し寄せた波が翼の足に触れ直ぐさま引いていく。
「……は? なにこれ……」
呟いた後にまた変わる景色。真っさらな空に青々とした草原が広がり、爽やかな風が流れている。
これは夢なのか?それともやっぱり現実なのか?……と、混乱していた翼の頭がもっと混乱する。
「ここは夢でも現実でもない。 その狭間…存在しているがしていない世界」
風に乗って翼の耳に届いた美しく心地よい声。振り返った視線の先には、地面にまで伸びた髪の毛を風に靡かせている女性が立っていた。その女性は近付くのを躊躇ってしまうほどの美しさと気高さを持っていた。
「……誰?」
体が強張り一歩も踏み出せない翼の精一杯の声。
「我は世界の創造主_ガイア」
振り絞る様な声はちゃんと届いていた。
「……は?」
思わず漏れた間抜けな声。『誰?』という言葉には名前は勿論のこと、何者なのかという意味合いも含まれていたが、予想外な答えが返ってきた為うろたえた。