ケモノ系ケモノ型男子。
梅沢高校のライオン


夢の中で私と彼がいた。


これは昔の記憶だ。





「明香、俺はお前が好きだ」



中三の春休みに突然言われた。




「ごめんなさい〇〇ちゃん。私あなたのことそういう風に見れない……」


彼は涙目で顔を赤くしていた。



「なんだよそれ……お前は…俺のこと今までどう思ってたんだよ!」



彼は走って私から離れていく。




「待って!行かないで!」



手を伸ばして彼の背中を掴もうとしたら、夢が覚めた。




「おはよう明香」


朝起きて最初に見たのがこーくん。


「お、はよう。こーくん」



こーくんは家が隣で毎朝お寝坊な私を起こしに来てくれる。



元々こーくんの親と私の親が学生時代から仲が良かったので、出会った時は2歳だったらしい。覚えてないけど。



物心ついた時からこーくんと…もう1人。



きーちゃんがいた。


















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