ケモノ系ケモノ型男子。

きーちゃんは父親が大手企業の社長で母親が女優、いわゆる超お金持ち一家の一人息子だった。



親どうしが仲良かったわけじゃないけど、家が近かったのでよく3人で遊んでたっけ。




「明香、遅刻するぞ」



「待ってこーくん今行く!」



今はきーちゃんがどこにいるのか全く分からない。







いつも通りの朝練で前野先輩が朝の集合をかける。


「なんと!あの強豪梅沢高校との合同練習が決定しましたー!」



皆が騒いでる中私はキョトン。




「白井さんもしかして知らない?」



「うん。梶村くん教えて」



「こほん!えっとね隣町の高校で毎年卒業生の中から日本強化選手が1人出てくるくらい強いんだ。大会でもよく表彰されてるけど……男しかいないから知るはずもないか」




「うん、そうだね」




男子しかいないのか……


なら私にはあんまり意味の無い合同練習になりそうだな。

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