ケモノ系ケモノ型男子。
小さい頃、動物ごっこをしてきーちゃんが配役を決めたことがあった。
『えー猫がいいー』
『だめだ!猫は幸太郎!目つき悪いし髪グシャグシャだから!』
『…………勝手にしろ』
私が羊できーちゃんがライオン、こーくんが猫。
実際演じてみたら案外しっくりきてて、それから私も他の人を動物で例えちゃったりしてたんだ。
「合同練習は昼の12時から!大会に出るやつは休むんじゃねーぞ!」
「はい!」
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いつものようにこーくんと2人で帰っていると
「なあ明香」
「ん?なぁに」
「…俺がキャプテンって、どう思う?」
こーくんが珍しく困った顔をしていた。
「いいと思うよ?前野先輩に言われたんならなおのことやってみたらいいんじゃないかな」
最近たまにこーくんが前野先輩に残らされてたのは部員全員が知ってるし。
こーくんが時期キャプテンってのも薄々勘づいていたし。
なのにこーくんはどうしてそんな顔してるんだろう。
「実はさ……」
こーくん頭をクシャクシャかいてため息を漏らす。
「梶村も時期キャプテンの候補に選ばれてるんだ」