ケモノ系ケモノ型男子。
そして私の手のひらが梶村くんの顔に触れる。
「お肌すべすべー羨ましいー」
梶村くんは私が顔に触れているせいなのか、返事をしない。
「本当に綺麗な顔〜!他の女子にこの姿見られたら私殺されちゃうかも〜」
あ、顔が赤くなった。
何か言いたそうだけど私の手のひらが梶村くんの口を邪魔する。
モゴモゴしている彼の口が可愛く見える。
「ほんと可愛いなぁ」
私がそう言うと、梶村くんは目付きを変えて私の頬を優しく掴んだ。
「白井さん、男の子に可愛いは禁句なんだよ」
さっきまでの優しい目が野生の目に変わった気がする。
「えっ……」
「少なくとも俺はかっこいいと思ってほしいな」
な、何そのギャップ……反則だよ〜!
「わ、わかった……」
やばい、私今どんな顔してるんだろう。
梶村くんと目を合わせるのが恥ずかしい。