ケモノ系ケモノ型男子。
「私、校門の給水所に行ってくる!」
「え!ちょっ…白井さん!?」
私は逃げるように梶村くんから離れた。
まだ日焼け止め塗り終わってないけど…
あんなこと言われてまともに塗れるわけがない!!
私はさっきのことを考えたくなくて前も見ずに無我夢中で走っていた。
すると
ゴツン!!!
誰かにぶつかった感触が額に感じる。
そしてその衝撃で私は地面に尻もちをついた。
「いたたっ……すみません」
「ちゃんと前見て走れ」
うう…怒られるのも当然か……。
「おら」
親切にその人は私に手を貸してくれた。
「あ、ありがとうございま……」
その人の手をとって立ち上がった瞬間、
私は目を疑った。
「明香…………」
その言葉に私の胸がドクッとする。
「きー…ちゃん…」