遠距離の彼 と 近距離の同期
「海翔だよ。

私が好きなのは、海翔。

天じゃない。」

私は、天の目を真っ直ぐ見て言った。

「嘘だ。
結が好きなのは、俺だ。
結、自分に嘘を吐くなよ。」

「嘘じゃない。
天は友達。
今までも、これからも。」

「結!!」

「お願い。
もう帰って。
今から、海翔に連絡するの。
明日、大阪に行ってくるから。」

天は、渋々立ち上がった。

「今日は帰る。
でも、諦めたわけじゃないから。
俺、バスケは諦めたけど、結は諦めるつもり
ないから。
また連絡する。」

そう言って、天は帰っていった。



……… そ ら 。
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