遠距離の彼 と 近距離の同期
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それから、私は毎日、無言で仕事を続けた。

お昼には、お弁当を持参する事にした。

これなら、天と食べに行かなくて済む。


そんな一週間が終わろうという金曜日、缶コーヒー片手に春山さんが社食から戻ってきた。

自分の席に戻るんだと思っていたのに、春山さんは、なぜか天の席に座った。

「なぁ、伊藤、大丈夫か?」

春山さんは、カコンとプルタブを開けながら言った。

「何がですか?」

「この一週間、お前ら一度も漫才してないぞ。」

「………元々そんなもの、してません。」

「何があった?」

「別に何も。」

「夏に結婚するって言ってたのは、どうなった。」

「………まだ未定です。」
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