遠距離の彼 と 近距離の同期
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翌週 6月22日(土) 9時半。

海翔が大阪から私の部屋にやってきた。

今日は、海翔のご両親に挨拶に行く。

「結、悪阻とかは大丈夫なの?」

海翔が聞いた。

「うーん、気付けば、サッパリした物を
好んで食べてた気がする。
最近、ちょっとスーパーのお惣菜売り場が
辛くなってきたから、トマトとか果物を
買ったら、お惣菜売り場を迂回して、レジに
行くようにしてる。」

「そっか。
ごめんな。
そんな大変な時期に一人暮らしさせたままで。」

「ううん。大丈夫。
ネットで見たらね、世の妊婦さん達は、悪阻
なのに家族のご飯を作らなきゃいけないのが
辛いらしいよ。
私は、自分の食べたい物だけでいいから、
返って楽なんだと思う。」

「そっか。ならいいけど。
俺にできる事があったら、いつでも言えよ。」

「うん。ありがとう。」
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