遠距離の彼 と 近距離の同期
私はカプレーゼを少し食べたところで、シーフードの匂いにやられて、トイレに駆け込んだ。
悪阻で吐いたのは、初めてだった。
悪阻が軽くて助かると思っていたのに…
「結? 大丈夫?」
女子トイレの前で海翔が声を掛けてくれている。
私は、
「大丈夫!」
と言って、口を濯いだ。
「海翔、ごめん。先に帰る。
海翔は、ゆっくり食べて来て。」
私はそう言って、店を後にした。
だんだん酷くなる悪阻。
この子のために頑張ろうと思えない私は、母親失格なのかな?
この子を殺せないと思ったけど、私はこの子を可愛がれるのかな?
将来、天との仲を引き裂いたこの子を恨んだりしないかな?
私は、本当にお母さんになってもいいのかな?
悪阻で吐いたのは、初めてだった。
悪阻が軽くて助かると思っていたのに…
「結? 大丈夫?」
女子トイレの前で海翔が声を掛けてくれている。
私は、
「大丈夫!」
と言って、口を濯いだ。
「海翔、ごめん。先に帰る。
海翔は、ゆっくり食べて来て。」
私はそう言って、店を後にした。
だんだん酷くなる悪阻。
この子のために頑張ろうと思えない私は、母親失格なのかな?
この子を殺せないと思ったけど、私はこの子を可愛がれるのかな?
将来、天との仲を引き裂いたこの子を恨んだりしないかな?
私は、本当にお母さんになってもいいのかな?