遠距離の彼 と 近距離の同期
「あいつは、天性の女好きだな。」

「ふふっ
じゃあ、小川天は、どんな子がタイプなの?」

「女、女してないやつかな?
寄ったフリしてベタベタしてくる奴は最低
だな。
それよりは、人間力で勝負してる奴がいい。」

「へぇー、意外。
小川天って、大人のお色気美女が好きだと
思ってた。」

「なんだ、それ?」

「なんか、並んだら似合いそうじゃん?
背が高くて、グラマーな美女。」

「くくっ
伊藤と正反対だな。」

「悪かったわね。
どうせ、私はチビで幼児体形ですよ。」

私が口を尖らせると、小川天は、

「俺は嫌いじゃないけどな。」

とサラッと言った。

は? え? 何?

私が一瞬、狼狽えると、

「そういうマヌケ面もかわいいと思うぞ。」

と笑う。
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