遠距離の彼 と 近距離の同期
私が部屋に戻ると、天は私の頭をくしゃっと撫でて、

「テレビとか見てていいから、のんびりしてて。」

と言って浴室へと向かった。

私はテレビを付けてはみたけど、内容なんて全然頭に入ってこない。


不安ばかりが募っていく。


天の事は好きだし、触れたいし、触れられたいと思う。

だけど…


私が、もっと自分の容姿に自信が持てる女性だったら良かったのに。


そんな事を考えている間に、天がさっさとシャワーを終えて上がってきてしまった。


「結…」

天は、真っ直ぐ私の所へ来ると、私の手を握って立たせる。

そして、そのまま私をベッドに座らせ、天も隣に腰かけた。
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