遠距離の彼 と 近距離の同期
「は!?
だって、普通、引っ越しの片付けとか、
足りない物の買い出しとか、2人でするだろ?
お前だって、会いたかったんじゃないの?」

「うるさい!!
会いたいに決まってるじゃん!
でも、来なくていいって言われたら、
行けないでしょ!」

やっぱ、こいつ、ムカつく。

「ゴメン…

だけど、伊藤、我慢しすぎ。
付き合ってんだろ?
そんなの気にせずに、『来ちゃった!』って
言えばいいんだよ。
男は結構、そういうの、嬉しいと思うけどな。」

そうなの?
だって、そんなの、迷惑かもしれないじゃん。
海翔だって、予定があるかもしれないし。

でも………

「じゃあ、今週末はそうしてみる。
ありがと、天。」

そう言って、私たちはいつも通り仕事に取り掛かった。
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