遠距離の彼 と 近距離の同期
話が何なのか気になる私は、エレベーターの中で早速聞いた。

「話って何?」

「ここではちょっと。
帰ったら話すから。」

そう言われると、それ以上は聞けなかった。



帰宅後、私は彼の部屋に常備してある部屋着に着替えて、彼のために夕食を作る。

外では王子様キャラのくせに、実はゲームオタクな彼は、その間ひたすらゲームをして待つ。

私も手伝って欲しいとは思わない。

だって、彼は、家事が全くできないんだから。

下手に手伝ってくれると返って面倒が増える。


「できたよ〜。
手、洗って来て。」

私が呼ぶと、

「今、セーブ出来ない!!
1分待って。」

と海翔は呆れた返事をする。
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