政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています
「真珠。今夜、食事に付き合ってくれないか」
誰もいないとはいえ、廊下でそんなことを言われるとは思っていなかった。
「無理です」
振り払おうとしても、鷹野社長の手は痛いくらいに私を掴んでいて、放してくれない。
「頼む。これを最後にするから」
はいと答えるまで放してくれないかもしれない。
そう思うくらい強い瞳に見つめられて、私はそれ以上なにも言えなかった。