ただただ、君に会いたくて
第一章

事故 (美羽)

「美羽」
「ん?何ー?」
「今日が、付き合って1年…で、あのさ、記…」
「記念日、だよね!」

広也の声を遮って笑顔で言う。
少し暗くなってきた空を公園のベンチに座り2人で眺める。
学校の後は、広也とこの公園によるというのが日常になりつつある。

「覚えてたのか…」

嬉しそうな顔をする広也。
わかりやすいな…。

広也のそんなところも大好きだ。

「喉かわいたな…私、そこのコンビニでなにか飲み物買ってくるよ!」
「いやいや、それなら俺が…」
「だーめ!何飲みたい?」
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