イケメンとの恋
ちょうどその時、先生が入ってきた。
「入学して3日目だが、皆仲良くなるために席替えすんぞ!」
ワーワーと喜ぶ生徒達。
前列にならなければ良いかな。
私は残りクジを引いた。
窓側の一番最後!?
最高!
これで隣女子なら尚更いい!
「うわ、昨日の女じゃん」
そう声のした方を向くとまた昨日の男。
最悪。
「倉下さん!席変わってくれないかな?」
髪を綺麗に巻いていて、目がくりっとしている可愛い女の子。
「もちろんいい「それは駄目だろ、決まったんだし」
隣の男が口出しする。
女の子はそっかと悲しそうに戻っていった。
「なんで代わろうとしてるわけ?」
私に聞いてくる。
「なんでって言われても...」
アンタが嫌なんて言えるわけない。
「面倒くせぇんだよ、愛想良くとか俺無理だから」
いや、知らないよ。
そんな事情なんて。
「それなら私も面倒だと思いますが?」
必ず一度は話しかけなきゃいけない場面あると思うし、それなら全員面倒だと思うんですけど。
「お前どうせ俺にあんま話しかけてこねぇだろ」
そういう問題じゃないと思うんだけど。