イケメンとの恋






「もう、帰ろうかな」







気が済むまで泣いたし、もう体育祭に戻る気分ではない。






私はゆっくり自転車を漕ぎながら考える。







なんでこうなってしまったんだろう。







彼と関わったのが駄目だったんだろうか。







関わっていなければ、こんな気持ちは生まれなかった。







自分の気持ちから逃げていると分かっていてもそう考えてしまう私。







明日から少しずつ距離を置こうと思う。







相手に私の気持ちを知られて嫌な気持ちにさせたくない。






距離を置いて彼への気持ちを忘れれば良い。





私なら大丈夫。



< 48 / 79 >

この作品をシェア

pagetop