イケメンとの恋
昨日泣き過ぎたせいなのか。
昨日の帰った記憶があまりない。
でも今日から距離を置くことは覚えている。
多分私なら大丈夫。
そう気合いを入れ学校に向かう。
教室に入り、席に着いていると。
「なんで昨日帰ったわけ?」
案の定、話しかけてくる。
「別にどうでも良いでしょ」
そう素っ気なく返し、うつ伏せになって寝る。
それからちょくちょく話しかけてきたけれど。
私は全部素っ気なく返した。
「これでホームルーム終わり。また明日も頑張っていこう」
その先生の言葉で一斉に帰る皆。
私はいつも皆の後に出る。
そろそろ良いかなと皆が出終わった頃に席から立つと。
ーガシッー
「待てよ」
腕を掴んで来たのは佐多君だった。
「なに?離して」
私は下を向いたまま言う。
「なあ、俺なんかした?」
また、優しい声。
私の顔を覗き込もうとする。
ああ、もう!
そういう事してくるから勘違いするんだよ!
私は感情を押さえられなくなり言ってしまった。