七つの呪い

すると途中、誰かが下に降りてくるのが見えた。それはどこか見覚えのある制服を着て、黒髪を長く伸ばした女の子だ。


「あっ…………」


俺はすぐに気がついた。その子はあの『バラバラ自殺の少女』そっくりだった。


……恐怖のあまり、体が動かない。目だけじっと降りてくる少女を見つめ、俺は恵と連絡用に使っていたスマホを握りしめた。


その画面には、あの『バラバラ自殺の少女』の待ち受け画像がしっかりと表示されている。

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