七つの呪い

階段いっぱいに避けると、その少女は何事もなかったかのように俺の横を素通りした。顔は見ようと思えば見えた。だけど怖くてそれはできなかった。


そのかわり、少女の手にキラリと光る何かが目に入った。


俺はそいつが行ったのを確認して恵のもとにむかった。なんとなく、嫌な予感がした。


「おい、恵!! 大丈夫か!?」


俺がインターフォンを鳴らすと、

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