七つの呪い

「あっ、限君来てくれた…!」


恵は泣きそうな顔で出てきた。どうやら無事みたいだ。


「ねぇ、さっき変な女子高生いなかった…?」


恵は俺に言った。たぶんそれは、あの『バラバラ自殺の少女』のことだろう。


「うん。階段ですれ違ったよ……」


「よかった、やっといなくなったんだ!

ねぇ、聞いて。あの女子高生、昨日の夜から私の家の前にいて、包丁持ったままずっと覗き穴から私の部屋を覗いてたんだよ……!!」


恵は興奮した様子で俺に言った。

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