七つの呪い

もし、ここで返事を間違えれば、俺は、この女に殺されるかもしれない…。


女の狂気すら感じる表情から、
俺の頭にそんな考えが過った。


赤ちゃん、赤ちゃん……


そういえば、あの電話ボックスには……


俺はとっさに坂の上を見た。


そして、電話ボックスを指差すと、


「あ、あそこです……

あそこにあなたの赤ちゃんが、いま……す」


俺は絞り出すような声で言った。
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