七つの呪い

男の子はそう言い残すと、また、前の二人のように手を前に突きだし、そして、手のひらを姿見につけた。


ズズズ、ズズ………………


すると、男の子も、鏡の中にゆっくりと飲み込まれていく。


そして、男の子の身体も、完全に姿見に吸い込まれてしまった。


それと、ほぼ同時に……


「わあっ………!!!!」


俺の身体はなぜか勝手にソファーを立ち、姿見に向かって歩きだした。
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