七つの呪い

城は二人がかりでどんどん大きくなり、一日で僕らの背丈よりも大きくなった。


「うわっ、すごい! 今までで一番大きいかも!」


「うん」


僕は嬉しかった。


大きな城ができたこともそうだけど、何より誰かと一緒に作ったということに意味があった。


「ねぇ、まだ名前聞いてなかったよね?

僕は啓介っていうの! 君は?」


僕はその子に名前を聞いた。

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