七つの呪い

突然のカケルの提案に、僕はちょっとだけ困ってしまった。


「えっ、でも、もう遅い時間だし」


「母さんと父さんに啓介君の話をしたら、是非、夕飯に誘ってみたらどう? って言ったんだ。だから今晩、僕の家で一緒にご飯食べない?」


その時の僕は、誰かの家にお呼ばれしたことがなかった。


だから不安もあったけど、断るのも申し訳なかったし、何より初めてできたトモダチの家に行ってみたかった。


「うん、いいよ。でも、親が心配するからカケル君の家で電話かりてもいい?」


「うん、分かった」


こうして、僕はカケルの家に行くことになった。
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