七つの呪い

カケルの家は、公園からけっこう歩いたところにある林の近くにあって、ちょっとカビ臭い、平屋の木造住宅だった。


家に入ると、


「まぁいらっしゃい! あなたが啓介君ね! いつもカケルがお世話になってます」


明るい家の中で、割烹着姿の若い母親が僕を迎えてくれた。


「お、お邪魔します! あの、家に電話したいんで、電話かりてもいいですか?」


「あっ、はい、どうぞ使って!」


僕は夕飯をカケルの家で食べることを伝えるために電話をかりた。


「えっと、これどうやって使うんだろう?」
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