七つの呪い

その夢の中では、音は一切聞こえてこない。


夢の中の私は、一体の古くて、黒いドレスを着た女の子の人形を、ただ黙々と畳に叩きつけたり、髪を切ったりしていじめていた。それは子供ながら、とても残酷なように思えた。


……そして、
夢の終わり方は、いつも決まっていた。


私が人形をいじめるのが飽きると、押し入れを開け、蓋のついた大きな木箱を取り出してくるのだ。
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