【中完】彼女なんて辞めてやる。
雪乃と付き合って、3ヶ月になった。きっかけは俺からの告白だった。

入学式で見た時の第一印象は、ただ笑顔が可愛いくてモテそうな子だなと思っただけだった。

それだけ、だったんだ。


進学して高校2年生になった。

俺の苗字は浅岡で、雪乃の苗字は小豆沢。

出席番号が1番違いで席が隣だった。


話してるうちに仲良くなって。

明るく笑う笑顔が可愛いくて。

俺はそれを守りたいって思った。

雪乃と居ると、安心した。

変な気を張らなくても、ありのままの俺を受け入れてくれる気がして。



だけど。俺の唯一の気がかりは、日向という雪乃の幼なじみ。


雪乃も、俺と話すよりも楽しそうに自然に笑っている気がして。

それが悔しくて。3週間後くらいに意を決して告白した。

俺の家族には小四くらいの年の離れた妹がいて。

妹がやたらと背中を押してくれたから、雪乃に告白することが出来たんだ。
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