【中完】彼女なんて辞めてやる。
クライマックス
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胡桃と日向に別れを告げて帰路につく。
外から見た窓には、優しく暖かな明かりが灯っていた。
『ただいまー』
「おかえり。ご飯食べちゃいなさい。」
『わかった。』
帰ってきて早々ご飯って…と思ったけど、私のお腹が思考に反対するように音を立てた為お母様の言うことに従うことにした。
荷物をベットの上に放り投げ、制服をバサバサと脱ぎ捨てる。ロンTをすっぽりと着て、携帯の着信を見ればメッセージが1件入っていた。
《浅岡 樹》
表示されている画面と、《ありがとう》の文字に胸糞さを思いながらも《はーい》と返事をしているブサカワうさぎのスタンプを投げつけて画面を閉じた。
スマホを充電器にぶっ刺して、自分の部屋の扉に手をかける。
私以外に誰もいない部屋は、何となく冷めた印象を与えた。