【中完】彼女なんて辞めてやる。

『ふぅ〜、いいお湯だった！』

1人で婆さんみたいなことを呟いて、自分の部屋へ戻る。

ご飯を食べて、お風呂まで入った私は浅岡 樹との連絡を取るためにスマホへと手を伸ばしベッドに寝っ転がる。

ついでに、足元に置いてあったトラのぬいぐるみをジリジリと頭の方へ持ってきて抱きかかえる。

女の子のイラストのホーム画面にあるのは、少なめのアプリの量。

今日何回も開いているメッセージチャットには早速赤いバッジが着いていた。

『もう、来たの？』

そう思い開いてみれば、

『なんだよ…』

公式の何かからの通知だった。ポイントか？

『はぁ。』

ため息をひとつこぼしたところで、またなにかの通知が届く。

今度はなんだよと思ったところ、今度こそ浅岡樹からだった。