【中完】彼女なんて辞めてやる。
ベッドで横向きになっていた体勢を仰向けに寝返りを打つ。
ライトが少し眩しくて、目の前に手をかざした。
手が暗く見える。黒く見える。
………これが所謂、逆光というものなのだろうか。
ぼー、と見つめて。パタリ、と手を下ろす。
それと反対に、電気を消した。部屋が一瞬で黒くなる。
『ふぅ。
寝よ。』
もう少し長期になると思ったからメールで気があるように見せて、こっぴどく振るというのをやってみようと思ったが。
『意外と早く、カタがつきそうだ。』
さて。この前3ヶ月記念日に私とのデートをほっぽり出して、私に見せつける様に女の子のいた理由。しかも、既読無視してまでの理由を、ゆっくり聞こうじゃないか。
人は、どうしてすぐに自分のことを棚に上げたがるのだろう。
なぜ、無意識にやってしまうのだろう。
指摘されるまで、気が付かない。
…………ああ。
なんて、愚かなのだろう。
ライトが少し眩しくて、目の前に手をかざした。
手が暗く見える。黒く見える。
………これが所謂、逆光というものなのだろうか。
ぼー、と見つめて。パタリ、と手を下ろす。
それと反対に、電気を消した。部屋が一瞬で黒くなる。
『ふぅ。
寝よ。』
もう少し長期になると思ったからメールで気があるように見せて、こっぴどく振るというのをやってみようと思ったが。
『意外と早く、カタがつきそうだ。』
さて。この前3ヶ月記念日に私とのデートをほっぽり出して、私に見せつける様に女の子のいた理由。しかも、既読無視してまでの理由を、ゆっくり聞こうじゃないか。
人は、どうしてすぐに自分のことを棚に上げたがるのだろう。
なぜ、無意識にやってしまうのだろう。
指摘されるまで、気が付かない。
…………ああ。
なんて、愚かなのだろう。